<子どもたちへ>
皆になぞなぞを出します。第一問「パンはパンでも食べられないパンは何だ?」答えは「フライパン」第二問「誰もが驚く本屋さんがあります。どんな本屋さん?」答えは「絵本しか売っていない本屋(えっ!本?)」第三問「夏になると皆が一つの方向を指すよ。どの方向?」答えは「アッチ(暑いをアッチィとも言います)」
今日は、先週に続いてソロモン王様のことについてお話します。ある時、ソロモン王様のところにお客さんがやってきました。シェバと言う国の女王様でした。シェバの女王は「ソロモン王様、私は王様にお会いできるのを楽しみにしていました。お会いできて光栄です。」とソロモンに挨拶をします。そしてシェバの女王は「私は、自分の国でソロモン王様の評判を聞きました。ソロモン王様あなたには素晴らしい知恵が与えられていて、なんでも答えることが出来るそうですね。私は、ソロモン王様にお聞きしたいことがたくさんあります。質問させてください。」とソロモンに言いました。「もちろん、いいですよ。」とソロモンが答えました。
シェバの女王は、ソロモンが答えられないだろうと思う質問をたくさんしました。ソロモン王様は、シェバの女王が出すすべての質問に答えることが出来たのです。シェバの女王は、ソロモンがすべての質問に答えることが出来るのでびっくりしてしまいました。それだけではありません。ソロモンが建てた神殿(神様を礼拝する場所)やソロモンが住む宮殿などがとても素晴らしかったので、そのことにも驚きました。さらには、ソロモンに仕えている人たちの服装や振る舞いもしっかりしていたので、本当に感心してしまいました。聖書には「息も止まるばかりであった。」とあります。
シェバの女王は、「ソロモン王様、私が聞いていた噂は本当でした。でも私が聞いていた噂は、ほんの一部分だったことも分かりました。ソロモン王様に知恵を与えてくださった主なる神様は素晴らしいお方です。主なる神様は、イスラエル民族を愛しておられるので、ソロモン王様をお立てになったのですね。」と神様を礼拝しました。こうしてシェバの女王は、自分の国に帰っていきました。
ソロモンが知恵によって国を治めたのは、神様がソロモンに知恵を与えたからです。ソロモンが王様としてたくさんの富と財産を持つことが出来たのは、どうしてでしょうか。それは、神様がソロモンに地位と名誉と財産を与えると約束してくださったからです。神様は、約束通りにソロモンにすべてのものを与えてくださったのです。神様は、すべてを与えると約束してくださったとき、一つのことをソロモンに求めていました。それは、ソロモンが神様の御言葉に聞き従うことでした。
ソロモンは、王様としての最初のころは神様の言葉を聞き、従うことが出来ました。けれどもソロモンは、だんだんと神様の御言葉からずれてしまいました。ソロモンは、たくさんの妻を迎えることによって、妻の信じている偶像の神々を礼拝するようになってしまったのです。神様は、ソロモンに「それではだめだよ」と注意していたのですが、ソロモンは、神様の言葉に聞き従うことが出来なかったのです。ソロモンは、王様として成功させてくださった神様を愛し従うことが出来なくなってしまったのです。
今週の聖句を読みましょう。「神の命令を守ること、それが、神を愛することです。神の命令は重荷とはなりません。」ヨハネの手紙第一5章3節。僕たちが神様を愛するということは、神様の言葉をしっかり聞いて神様の喜ばれることをすることです。神様は、神様の言葉を大切にして聞き従う人を喜んでくださり、たくさんの祝福を与えてくださいます。僕たちは、神様を信じて、神様の御言葉である聖書の言葉をしっかり心に留め守りましょう。
<祈り>
「愛する天の父なる神様、あなたの聖なる御名を賛美します。ソロモン王様は、最初神様の御言葉に従って歩んでいましたが、だんだん神様から心が離れてしまいました。
僕たちは、神様を愛し、神様の御言葉を喜んで聞き従います。どうか僕たちの毎日の歩みを導いてください。イエス様の御名によってお祈りします。アーメン。」
「神の命令を守ること、それが、神を愛することです。神の命令は重荷とはなりません。」 ヨハネの手紙第一5章3節
<適用>
時々通る道にある病院の看板があります。「○○医院」とあり、漢字4文字です。ローマ字表記もあり、ローマ字では6文字でした。そのうちの4文字が「i(アイ)」なのです。私は、この病院は、愛(i)がたくさんある病院なのだろうと勝手に思っています。
私たちの日々の生活の中には「愛」があるでしょうか。私たちは、神様を愛するという歩みをすることが出来ているでしょうか。
Ⅰ;神様の恵みが注がれる
神様は、神様を愛し従う歩みに対して恵みを注いでくださいます。ソロモンの生涯がそのことを物語っているのではないでしょうか。
ソロモンは、ダビデの後を継いでイスラエルの王となった時「何を願うか」と言う神様からの問いかけに、「善悪を判断するための聞き分ける心(知恵の心)」を求めました。この答えは、神様の御心にかなうものとなりました。神様は、知恵を与えると約束され、「あなたが願わなかったもの、富と誉れもあなたに与える(Ⅰ列王記3:13)」と言われました。ソロモンの王としての歩みは、神様の言われた通りとなりました。ソロモンは、多くの富と財宝そして家畜を得ることが出来ました。それは、「ソロモンが、あの大河の西側、ティフサフからガザまでの全土、すなわち大河の西側のすべての王たちを支配し、周辺のすべての地方に平和があったらから(Ⅰ列王記4:24)」です。ソロモンは、神様から与えられた知恵と英知によって国を支配していたのです。
「神は、ソロモンに非常に豊かな知恵と英知と、海辺の砂浜のように広い心を与えられた(Ⅰ列王記4:29)」と言われています。おそらくソロモンは、広い心で柔和であっただけではなく、知識や国を治めることなどに必要な人材など様々なものを吸収し受け入れていたのだと思います。Ⅰ列王記5章には、ツロの王ヒラムとの関係が取り上げられています。ヒラムはダビデ王と友好関係を持っていました。ソロモンは、その関係を壊すことなく、ソロモンとヒラムとの間にも友好関係を築くことが出来ました。そのことが、ソロモンの神殿建築をスムーズに進めることとなりました。
ソロモンがイスラエルを治め、いかに繁栄していたのかを象徴するのが神殿建設と宮殿建設です。ソロモンは、7年かけて神殿を建設し、13年かけて宮殿を建設しました。という事は、20年間イスラエルの国は平穏であったという事です。それに加えてソロモンは、船団を持つことが出来ましたので、地中海を行き来して交易をするのです。
余談になりますが、今、福音伝道教団では中央日本聖書学院の新校舎建設に取り掛かっています。こちらは学院校舎建設の話しが始まってから実に13年の歳月が過ぎてしまいました。この間には、色々なことがあったのですが、今年の6月の臨時教団総会で設計図が提示されて建設することが承認されました。そしてやっと具体的な建設に動き出すことが出来ています。2025年度中の完成をと願っています。是非、お祈りいただきたいと思います。
ソロモンが建てた神殿と宮殿は、純金を使って光り輝くようなものとなりました。それだけ、イスラエルの国が豊かになっていたということです。神様は、その状況を「あなたがわたしの前で願った祈りと願いをわたしは聞いた。わたしは、あなたがわたしの名をとこしえに置くために建てたこの宮を聖別した。わたしの目と心は、いつもそこにある(Ⅰ列王記9:3)。」と言われました。これは、神様がソロモンを祝福し、ソロモンの歩みを喜び、恵みを注いでくださったという事です。神様は、神様を愛し従う者に恵みを注いでくださいます。それだけではなく、神様は、そのように歩む者に目を留め共に歩んでくださるのです。
Ⅱ;道を踏みはずしたソロモン
ソロモンは、神様を愛し従う歩みをしていましたが、ある時点から道を踏み外してしまいました。
ソロモンの心は、全てが順調で自分の思うように進んでいる中で、ちょっとした隙間が生じてくるようになりました。この心の隙間の一つは、ソロモンが多くの妻と側室を持つようになったことです。この妻たち(700人)、側室たち(300人)によってソロモンの心は徐々に神様から離れる結果となるのです(Ⅰ列王11:1-3)。このようにソロモンが多くの妻と側室を持ったのは、イスラエルの国を安定させるための政略的な結婚であったと思われます。しかしソロモンが妻や側室とした女性たちは、かつて神様がモーセに彼らと契約を結んではならないと命じていた国々でした。神様は、モーセに「あなたは、彼ら(約束の地の国々)や、彼らの神々と契約を結んではならない。彼らはあなたの国に住んではならない。彼らがあなたを、わたしの前に罪ある者としないようにするためである。あなたが彼らの神々に仕え、あなたにとって罠となるからである(出エジプト23:32-33)。」と言っておられました。ソロモンは、この神様の命令に従うことが出来ませんでした。
その結果、どうなったかと言うと、ソロモンは妻や側室たちによって心が転じて偶像を作り、それだけではなく、ソロモンは偶像を礼拝するようになってしまったのです(Ⅰ列王記11:4-8)。ソロモンは、ダビデのように心を神様に向けることは出来ず、「主と全く一つになっていなかった」のです。この罪に対して神様は、怒りを発せられました。そして神様は、ソロモンに対して争いが生じるようにされました。Ⅰ列王記11章の後半に書かれています。また神様は、ソロモンの死後王国を分裂するというご自身の思いを明らかにします。
ソロモンは、最初妻たちの要求に答えているだけで、自分では偶像礼拝をする気持ちなどなかったのでしょう。しかし「偶像を作ってはならない」と言う神様の命令を守れなかったソロモンは、徐々に妥協し自分自身の信仰をも失うことになってしまったのです。ソロモンは、どうして信仰の道を外してしまったのでしょうか。
ソロモンの心には、高慢な思いがあったのではないでしょうか。ソロモンは、王となった時、「善悪を判断する心、知恵の心を与えてください。」と神様に求めました。その時のソロモンは、神様の御前にヘリくださり謙遜に求める心の状態でした。神様は、ソロモンの祈りを聞き、その当時誰も太刀打ちできない程の知恵をソロモンに与えました。それだけではなく、「ソロモン王は、富と知恵において、地上のどの王よりもまさっていた(Ⅰ列王記10:23)」とあるように、ソロモンは、周辺の国々がひれ伏すほどの力を得て行ったのです。それは、ソロモンの功績ではなく、神様がソロモンの祈りを聞きソロモンを祝福されたからです。しかしソロモンは、徐々にこの神様の恵みと祝福を忘れてしまったのでしょう。神様の御前での謙遜さが失われてしまったのではないでしょうか。
そしてさらにソロモンは、自信過剰になったのではないかと思うのです。ソロモンは、妻や側室の要求に従って偶像の神々を作っていましたが、ソロモンはそれらを礼拝する気持ちなどなかったでしょう。もしかしたら、ソロモンの心の中に「偶像に囲まれても自分は大丈夫」という自信があったのではないかと思うのです。けれどもソロモンは、自分では気づかないうちに、悪魔の誘惑に負けてしまし、信仰が失われることとなりました。
人が、「自分は大丈夫」と言う時が一番大丈夫ではないことが多いものです。例えば、車を運転していて道を間違えてしまった時、運転手は、道を間違えたと分かっていてドキドキしていても「大丈夫」と言います。私もそういいます。しかし、結局、道が分からなくなって慌てることになるものです。
私は、ソロモンの心の内を想像したとき、「自分は大丈夫、偶像礼拝に惑わされることなどない」という自信過剰な人間的な思いがあったのだと思うのです。もしかしたら、ソロモンは自分の心に言い訳をしていたかもしれません。多くの妻や側室を持つことは、政治上仕方のない事、妻や側室たちの要求に答えることは避けられないというような言い訳です。そしてソロモンは、妻たちと良い関係を維持するために、偶像礼拝に同席していたかもしれません。これにも言い訳が発生します。「妻たちの機嫌を損ねたら、政治的な問題に発展してしまうかもしれないから仕方がない。心が伴わなければよいではないか」という言い訳です。これは、私の勝手な想像ですが、ソロモンは形だけの偶像礼拝と思っていたものが、通常の礼拝となってしまい、神様への礼拝が形だけのものとなってしまったのです。そしてソロモンの心は、神様の御心から道を踏み外してしまう結果となりました。
私たちは、ソロモンの姿を反面教師として、自分自身の信仰の姿勢を見つめ直すことが良いかもしれません。
Ⅲ;人生の基盤となる
神様を愛し従う歩みが、私たちの人生の基盤となります。神様は、ソロモンが信仰の道を踏み外さないように再三に渡り言葉をかけていました。
神様が、ソロモンの願いの通り知恵を与えると約束された時にすでに神様は、「あなたの父ダビデが歩んだように、あなたもわたしの掟と命令を守ってわたしの道に歩むなら、あなたの日々を長くしよう(Ⅰ列王記3:14)」と言っておられました。神殿と宮殿が完成した時にも神様は、「もしあなたが、あなたの父ダビデが歩んだように、全き心と正直さをもってわたしの前に歩み、わたしがあなたに命じたことをすべてそのまま実行し、わたしの掟と定めを守るなら、わたしが、あなたの父ダビデに『あなたには、イスラエルの王座から人が断たれることはない』と約束したとおり、あなたの王国の王座をイスラエルの上にとこしえに立たせよう(Ⅰ列王記9:4-5)」とソロモンに語っていたのです。それでもなおソロモンは、神様の御言葉を心に留め続けることが出来ず、道を踏み外してしまいました。
神様は、道を踏み外し続けるソロモンに対して、「ほかの神々に従って行ってはならないと(11:10)」と立ち返るようにと語りかけておられました。神様が、再三に渡りソロモンに語りかけたのは、神様のソロモンへの愛の現れです。神様は、ソロモンがダビデのように罪を認めて悔い改めることをも求めていたのです。ソロモンの後イスラエルの国は、北王国イスラエルと南王国ユダに分裂するのですが、神様は、常に神様の御声に聞き従い、神様に心を向け、神様の目にかなうことを行う事を求めました。
この信仰の姿勢は、今でも変わりません。神様は、今も私たちが御言葉に聞き従う事をお求めになっています。なぜならば、私たちを愛して御手を差し伸ばし続けてくださる神様の御声を聞き、従うことが、神様を愛するという事だからです。それこそが私たちの人生の基盤です。
私たちが神様を愛し、神様の御言葉に耳を傾け信仰をもって応答し従う時、神様は私たちの人生に恵みと祝福を溢れさせてくださいます。ヨハネの手紙第一5章3節を読みましょう。「神の命令を守ること、それが、神を愛することです。神の命令は重荷とはなりません。」
<祈り>
「愛する天の父なる神様、あなたの聖なる御名を賛美します。神様、私たちはソロモンと同じように心が揺れ動きやすく、罪の誘惑に弱い者です。神様ご自身が私たちを守り、信仰を持ち続け、御言葉に聞き従うことが出来る力を与えてください。私たちは、神様の御言葉に喜んで耳を傾け聞きます。私たちは、神様を心から愛し、従って歩みます。この祈りを私たちの救い主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン。」