<子どもたちへ>使徒の働き15章1-29節 「恵みによって救われる」
今月、皆が通っている小学校では運動会がありました。中学校では合唱祭がありました。運動会では全員で走るリレーがあったでしょうか。リレーでは、バトンを次の人にしっかり渡すことが重要です。チーム全体で協力しながら練習したことでしょう。中学校の合唱では、皆で色々と意見を出し合って練習したようですね。クラス皆の意見が一つとなって合唱が出来上がりました。
ペンテコステの日に誕生したキリスト教会では、ある問題が起きて、大切な話し合いが行われました。その問題と言うのは、人はどうしたら罪が赦されて救われるのかと言う事でした。アンティオキア教会では、多くの異邦人(ユダヤ人ではない外国の人たち)が神様を信じて礼拝をしていました。そこにエルサレムから来たユダヤ人たちが加わりました。そしてエルサレムから来た人たちが教会の中で「異邦人の皆さん、イエス様を信じていることは大切なことですが、それだけではだめで、ユダヤ人と同じように決まりを守らないと救われないのですよ」と言い始めたのです。「えっそうなの?でもパウロ先生たちはそんなこと言っていなかったよ」とみんな心配になりました。
パウロたちが伝道旅行から帰って来た時に、皆パウロとバルナバに「パウロ先生、僕たちはイエス様の救いを信じるだけではだめで、ユダヤ人の決まり事をしっかり守らないと救われないという事を聞きました。本当でしょうか?」と質問攻めにしました。パウロとバルナバは、「イエス様の十字架の救いを信じるだけで赦されて救われますよ」と答えます。それでもアンティオキア教会では問題が解決しませんでした。そこでパウロとバルナバは、教会が誕生したエルサレムに行って、教会の指導者たちと話し合う事にしたのです。
エルサレム教会の中では、「異邦人もユダヤ人のように決まり事を守らないと救われない」と言う人と「イエス様を救い主と信じて罪を告白すれば救われる」と言う人たちがいて、意見が分かれてしまいました。ペテロがすっと立ち上がって自分の経験したことを話し始めます。「皆さん、神様は私を異邦人に遣わしてくださいました。私が、イエス様の十字架の救いの恵みを話しをしていると、聞いていた人たちが信じて、救いを受けたのです。神様は、聖霊様の働きによって異邦人も信じるだけで救われることを教えてくださっています。」
パウロとバルナバも自分の経験したことを話しました。「私たちも、色々な所に行って神様のこと、イエス様の十字架の救いの事を話しました。聞いていた人たちは、信じて神様の救いを受けたのです。神様は、ユダヤ人でも異邦人(外国人)でも、イエス様を心から信じる人の罪を赦し救いを与えてくださるのです。」
エルサレム教会の指導者ヤコブが、「それでは、全ての人がイエス様を信じる信仰によって救われることが確認されました。しかし、教会の中で気を付けるべきことがあることを伝えることにしましょう。」とまとめました。こうして、教会は、イエス様の十字架の救いを信じる時、救いを与えられることを確認したのです。
イエス様は、僕たちの罪のために十字架にかかってくださいました。僕たちは、「うそ、けんか、いじわる、わるくちなど」神様が悲しまれることをしてしまいます。それは、僕たちの心に罪があるからです。神様は、罪がある僕たちを罰するのではなく、イエス様が僕たちの代わりに神様の罰を受けてくださったのです。御言葉を読みましょう。「あなたがたはみな、信仰により、キリスト・イエスにあって神の子どもです。」ガラテヤ人への手紙3章26節
イエス様の十字架の救いを信じて、「イエス様ありがとうございます。イエス様を信じます」と祈る時、僕たちは罪を赦されて、救いを与えられ、神様の子どもとされるのです。僕たちは、神様に愛されています。「イエス様を信じます」と告白しましょう。
<祈り>
「愛する天の父なる神様、あなたの聖なる御名を賛美します。僕たちは、イエス様を信じて救われるという事をありがとうございます。神様、僕たちの罪をお赦しください。僕たちはイエス様を信じます。神様の子どもとして歩み続けます。どうぞ導いてください。イエス様の御名によってお祈りします。アーメン。」
